マイクロのED42とKATOのキハ82は協調運転が出来なかったので・・・

 マイクロエースED42の4重連を当時キハ82と連結して協調運転してみました。しかし結論から言うとモータの性能差がありすぎて協調運転は出来ませんでした。もっとも史実ではED42とキハ82は協調運転ではなかったのですが・・・。

 2008年のロッドでは「マイクロエースの動力は良すぎ」の印象でした。N-1000-CLを使用してテストしてみたところ(現在のTCS パワーユニットN-1001-CL)キハ82は目盛り「3」位で起動するのですが、ED42は「2」位で起動してしまいます。単車で見ると実にスムーズでストレスの無い動力です。

 しかし「2」でED42が起動してからキハ82が「3」で起動するまでにキハ82系をED42が押し上げ(引きずって)脱線させてしまう現象が発生してしまいました。

 KATOのEF63などは車輪のグリップゴムを外して動力の性能差を吸収していましたが、 ED42の場合4重連だけで客車列車や貨物も牽引しなければなりません。EF63の様に牽引力をEF62に委ねることが出来ない問題があります。

 そこで改善策を二つ考えてみました。

・キハ82やキハ57と走らせる用にED42を全車T車で揃える。

・キハ82をオールT車で組成する。

  どちらにしても苦肉の策ですがふと史実に目を向けてみると、先程も書きましたがキハ82は489系や189系の様に協調運転していない訳です。力行せずただED42にぶら下がっていただけでした。

 当時の動力状態を再現するなら模型でもキハ82はオールT車でよいのではないかと・・・という訳です。

ED キハ キロ キシ キハ キハ キハ ED ED ED
42 82 80 80 80 80 82 42 42 42
<= 直江津 (昭和36年白鳥登場時) 上野 =>
ED キハ キロ キシ キハ キハ キハ キハ ED ED ED
42 82 80 80 80 80 80 82 42 42 42
<= 直江津 (昭和38年4月ダイヤ改正時) 上野 =>

 幸い碓氷峠で後期の「白鳥」と「はくたか」を再現するにはキハ82基本セット6両とキハ80で7両必要になります。ここからM付キハ80を減車すれば、登場時の6両編成の「白鳥」になります。

 当時撮影した登場時の白鳥をイメージした動画です。碓氷峠を降りる上り「白鳥」です。写真の様に麓側(上野側)にED42が3両連結され、軽井沢側に1両連結されます。

 また上野発着の優等列車はグリーン車を上野側に連結する慣習がありましたが、「白鳥」だけは別でした。信越本線の気動車特急が他の特急と同様に上野寄りにグリ-ン車を連結するようになったのは粘着運転が始まったのは昭和38年10月の旧線廃止後です。


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