昭和、令和に唯一のサシ(食堂車)が走る伊豆急行線

現在「サフィール踊り子」に連結されているサシE261は日本で唯一の定期列車に連結されている食堂車ではないでしょうか。かつては特急電車はもちろん、新幹線にも連結されていた食堂車ですが、採算が取れないということでカシオペア、北斗星を最後に日本から消滅していました。

 唯一の食堂車は伊東から伊豆急行線にも乗り入れ伊豆急下田までの快適な旅をサポートしています。

 伊豆急行線ならではの海の眺望が楽しめる様、海側はふんだんにガラスを使用した眺めが楽しめる作りです。カフェテリアスペース、廊下部分とも海の眺望が楽しめます。

 そして山側は・・・。露骨過ぎますが、海側と山側の眺めは天と地の差がありますので、こうした設計になってしまうのは仕方ありません。窓の無い部分は厨房スペースです。

 そんな令和時代唯一の食堂車が走る伊豆急行線ですが、昭和の時代には私鉄唯一の食堂車「サシ190」が走っていたことでも知られています。

 これは伊豆急行が自社発注した車両ではなく、宣伝効果を狙ってサントリー(当時は壽屋)が寄贈したもので、壽屋の製品を優先的に扱っていたそうです。

 また国鉄の食堂車の様なレストラン形式ではなく、ビールorソフトドリンクとおつまみ程度の提供だった様だとの話も聞いています。

 しかし当時国鉄は伊東線への乗り入れを許さなかったり、のちに乗り入れを許可しても営業は許可しなかったりで色々あったようです。そしてその後足回りだけを流用しサハ191へと改造されました。

 模型の世界だけでしか知らない車両ですが、どことなく国鉄特急のサシに似た窓配置です。当時は特急(当時的には特別急行の方がしっくりくるでしょうか)に食堂車連結はマストの時代でしたが、普通電車に食堂車、しかも私鉄というのはやはり異色だったのではないでしょうか。

 昭和、令和という二つの時代に「唯一の食堂車」が走るのはやはり伊豆急行線が他の私鉄線とは異なるリゾート地伊豆開発の為に建設された鉄道だからかもしれません。


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