伊豆急行線にも馴染みのあるE655系電車

 先日鉄道博物館へ行った帰りに赤羽駅でE655系を見かけました。御召運用にも入る同電車ですが、伊豆急行線にも馴染みが深い電車です。

 伊豆といえば下田に須崎御用邸があります。その為伊豆急行線の終点である伊豆急下田駅までは度々御召列車が運転されています。

 一号編成+EF65 61、そしてクロ157は157系や185系電車と共に伊豆急下田駅まで走りました。そしてE655系もまた御召運用で伊豆急下田まで幾度となく走っています。

 第三セクターではない私鉄線にJRの特急電車が30分~1時間おきに次々と乗り入れているケースもレアですが、御召列車が私鉄線に乗り入れるのもレアなケースです。

 また伊豆地方は東京から近い有数の観光地ですから、特別車を外した5両編成でツアー列車として伊豆急行線に乗り入れることもあります。

 先頭車のクロE654です。上野口では上野方、伊豆急行線では伊豆急下田方になる車両です。

 写真を見て頂くと連結器が電車としては珍しく自動連結器になっています。これは非電化区間に乗り入れる際ディーゼル機関車が牽引できる様にする為の仕様です。

 同様の運行形態で伊豆急のTHE ROYAL EXPRESSも北海道を走ったことは話題になりました。今年もまた週末を中心に北海道で運用される様です。

 しかし1点異なる点はTHE ROYAL EXPRESSは非電化区間でサービス用電源(空調や照明用電源)を得る為に東急マニ50形客車を連結しますが、このE655系ではこのクロ654の床下にあるディーゼル発電機で編成全体の電源を賄います。

 この写真は2009年に撮影したもので、奥の近郊電車はまだ211系が健在です。東海道線でも活躍していた形式です。

 室内です。網棚は網棚というより航空機のラゲッジスペースの様な雰囲気です。シート配列は2+1で一般的なグリーン車よりゆとりある幅になっています。

 そして反対側はクモロE654となります。編成は御召編成では以下の様になり、ツアー等の一般利用の際は特別車両を外した5両編成で運用されます。伊豆急行線内では1号車が伊豆急下田方、5号車が熱海方となります。

 先程「ツアー等の一般利用」と書きましたが、現在のところ車内設備で想像される通り上級ツアーが中心で、踊り子5x号、8x号といった波動用に使われた実績は無い様です。

1 2 3 特別車両 4 5
クロ
E654-101
モロ
E655-101
モロ
E654-101
E655-1 モロ
E655-201
クモロ
E654-101

 先日KATOでこのE655と特別車両が再生産され私も一編成購入しました。写真の様に一般運用の時は連結器剥き出しですが、御召運用の時は連結器を収納しスカートにもカバーがが取り付けられます。

 伊豆急2100系で例えると連結器剥き出しの1次車、カバーが付いた2次車以降の違いの様になると想像して頂ければ良いかと思います。

 そしてこれも模型で再現出来る様パーツが付いていますが、Nゲージのこの大きさですから、前ロッドを購入した方の記事を見ると取り付けが大変な様です。御召か一般かどちらか好きな方の仕様にしたらあとは触らない様にするか、御召と一般で2編成用意する方が良さそうです。


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