戦時中の雰囲気、神奈川中央交通の木炭バス「三太号」
第二次大戦中は燃料も不足し、石油系の燃料を必要とするバスの運行もままならなかった様です。一方日常生活では公共交通機関として人を効率よく運ばなければなりません。そこで生み出されたのが木炭を燃料に走る木炭バスです。
神奈川中央交通が創立60周年を記念して1981年に復元したバスで、国内で復元された木炭バス第1号になります。現在は燃料に木炭ではなく薪を使用して走らせているそうです。
大きさは全長7,420mm、全幅2,150mm、全高2,730mmで現在の路線バスよりはマイクロバスの大きさです。
この筒は中で木炭を燃やしてガスを発生させるガス発生装置です。ナンバ-プレートも古めかしいものが付いており、時代を感じさせます。
この写真は2007年10月に海老名市で行なわれた小田急ファミリー鉄道展時に撮影したものですが、直近では2023年に神奈川中央交通の営業所構内で自走する様子が公式チャンネルで公開されています。独特の走行音も下の動画で楽しんでみてください。
前半は主に整備風景が中心です。モクモクと白い煙を吐かせながら、エンジンを始動させます。
そして後半では営業所構内を独特の音を出して走ります。