2007年10月の茨城交通湊線、夜の阿字ヶ浦駅

 ローカル線の終着駅というは私が好きな風景の一つですが、更に夜となると2段階位好きが増します。

 今日は2007年10月に撮影した茨城交通湊線の阿字ヶ浦駅の写真をお届けしたいと思います。現在のひたちなか海浜鉄道湊線の阿字ヶ浦駅です。

 37100系もまだ茨城交通カラーです。現在はバリアフリー化され駅の雰囲気もだいぶ変わりましたが、まだローカル線の雰囲気が色濃く残っている時代です。

 入口から駅の中を見てみます、鉄パイプの改札ラッチがローカル線という雰囲気を醸し出しています。現在もそうですが、時刻表を見ると当時も1時間に1~2本の本数です。

 改札には「列車が到着し、降車客が終わってから改札に入って下さい」張り紙がしてありました。画面右側には自動販売機がありますが、車内には整理券発行機もあったりでどちらで支払っても良い様です。

 待合室にある明治牛乳のベンチもローカル線らしい良い雰囲気を醸し出しています。

 駅事務室の中です。奥には連動操作盤が見えますが、通常運行には不要で、入換や工事の時のみ使用していたのではないかと思います。最近は行っていないので、連動操作盤が現存するかは不明です。

 先程の写真から全く人気がないので真夜中の写真のように見えますが、また18時半過ぎ、19時になっていません。外側の雰囲気のイメージを残しつつも現在は少し変わっています。

 2番線脇の駐輪場。「未来へ走れ おらが湊線」と書かれたのぼりがあります。この後茨城交通が経営をギブアップひたちなか海浜鉄道に生まれ変わりますが、おらが湊線の応援団はその後地道に活動を続けました。

 勿論ひたちなか海浜鉄道の頑張りも大きかったのですが、コロナ前には黒字化、そして先日のニュースの通り延伸が正式に認可された訳ですから奇跡の鉄道と言えます。

 奥の留置線には羽幌カラーのキハ22が留置されていました。後から聞いた話では阿字ヶ浦海水浴場で遊ぶ利用客の為に更衣室として開放していた様です。

 それでは改札の中に入ります。ローカル線といえども万一の為の担架はしっかりあります。プランターの花といい地元の足のローカル線という雰囲気です。

 駅名標の周りが花壇になっているのもローカル線らしい雰囲気でよいものです。現在は周辺の特徴をデザインした駅名標となっていますが、この頃は準国鉄型といった感じの駅名標でした。

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