伊豆急行線の貨物と伊東線の車両の話

■ 伊豆急行線の貨物

 伊豆稲取駅の貨物線を実際に見たら伊豆急行のED25 11が欲しくなり、色々調べてみて雰囲気が似ている「トミーテック 鉄道コレクション 凸形電機・貨物列車セットA」を確保しました。しかし動力ユニット「TM-03」が壊滅的でそちらの方に苦労しました。

 ナンバーがED10ではなく25、前面窓の3枚のうち中央が埋まっている、サイドの扉や窓配置も異なりますが、茶色のD級凸型機関車ということでパッと見には雰囲気を出せそうです。

 ちなみにスケールモデルの話をすると某所でワールド工芸製のED25が40,000円でSOLD OUTになっていました。

 伊豆急行の100系普通列車と交換です。伊豆急行の貨物については何度となくネットで検索していますが、短ければ2両、多くでも6~7両位でそれ程長い編成では無かったようです。

 伊豆急の貨物というと外せないのが「ワフ」ですが、こちらは先日も書きましたが「トミーテック(TOMYTEC) TOMIX Nゲージ 南部縦貫鉄道 ワフ1・ワム11形タイプ貨車セット 8749」のワフが木造車体に鉄扉、妻面の窓配置、側面の窓2つという点が一致します。

 異なる点は写真で見えている側の乗務員扉が南部のものは右側の窓が扉の窓ですが、伊豆急のものは左側の窓が扉の窓です。写真の反対側は伊豆急も南部も同じでした。

 南部の文字を消して伊豆急の昔のマークを貼ってあげれば「伊豆急行ワフ11タイプ」位にはなりそうです。


トミーテック(TOMYTEC) TOMIX Nゲージ 南部縦貫鉄道 ワフ1・ワム11形タイプ貨車セット 8749
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■ 伊東線に客車列車が走っていた?

 以前別の場所で呟いたのですが、「時刻表 完全復刻版 1964年9月号 (JTBのムック)」を見ると伊東線の列車番号は601、603・・・と末尾にMがありません。一方東海道本線は321M、815M・・・と末尾にMがあります。

 この列車番号は一般的に国鉄の電車列車は末尾がモータのM、客車列車は無印となっています。そこで「伊東線は当時電車列車ではなく客車だった?」という疑問が出ました。

 しかしネットで検索しても伊東線を走る普通客車列車の情報は皆無です。そこでGrokに聞いてみると、「当時の時刻表はMを省略することがよくあった」とのことです。色々な方向から質問してしまいましたが、あくまでも電車列車が走っていたことは間違いなさそうです。しかし「伊豆」のM表記については間違えていると思っていますが、専門分野でここまで高度な議論が出来ることが凄いと思います。

 ちなみにG●●gleのAIは「MはマリンのMで伊東線、伊豆急線の列車に付与されることがある」という謎回答でした(話になりませんw)。


時刻表 完全復刻版 1964年9月号 (JTBのムック)

 「伊豆急50年のあゆみ (キャンブックス)」を見ると熱海駅に停車する伊豆急下田行きは国鉄型電車です。当時は現在の熱海駅4番線ホームの静岡方に伊東線用の行き止まりホームがあった様です。

 右側を走る特急「おおとり」のヘッドライト部分に赤いカバーが付いています。昔は特急車両の最後尾はヘッドライトに赤いカバーを被せるルールだったのですが、昭和40年7月のATS全線設置と共に設置義務が無くなりました。写真だと見にくいですが、運転席上部には「非常時交互点滅灯」も装着されています。

 厳密にその時から一切付けなくなった訳ではない様ですが、装備から昭和40年頃以前の写真ということが分かります。「伊豆急50年のあゆみ (キャンブックス)」も古い伊豆急を知るには史料価値の高い1冊です。


伊豆急50年のあゆみ (キャンブックス)

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