海側、山側にまつわるレイアウトプランのミス
先日レイアウトのレールを敷設したと報告し、昨日は実際に走らせて楽しんでいたのですが、ここで大問題を発見しました。山側、海側にまつわる大問題です。
まずはレイアウトのレール敷設完了時の写真です。手前にある駅が伊豆熱川駅もどきで駅手前には濁川を渡る橋梁があります。
この時はあまり深く考えずに作業を進めたのですが、ここに濁川の橋梁があるとすると写真左が上り本線、右が下り本線で、駅周辺では「海側はエンドレスの内側」ということになります。
実際伊豆熱川駅のホームから下り本線側を見ると遠くに海が見えます。
しかしエンドレス線を走って背景側に行くとエンドレス外側に海があります。海側、山側がエンドレスの途中で逆転してしまう訳です。
実は海側、山側という言葉は東京の鉄道でも(特に業務放送で)「業務放送、山側開扉願います。」の様に使用されています。海が見えない住宅街を走る電車でも、海側、山側という概念は存在します。
しかし住宅地の中を走る鉄道模型にとって海側、山側はあまり関係ないかもしれません。ただ伊豆急行線の場合は海側、山側の重要度が高く普通電車でもシートの配列が異なりますし、リゾート21やサフィール踊り子では左右で外観さえも異なりますので、きっちり山側、海側という概念を考えてレイアウトを作らなければなりません。
写真は普通電車の8000系ですが、誰もが海を見やすいシート配置になっています。レイアウトでも海側、山側を決めておかないと車両側とジオラマ側で矛盾が発生してしまう訳です。
という訳で橋梁の付け替えを行いました。写真奥側が伊豆急下田方、手前が伊東方になります。全周に渡りエンドレス外側が海側、内側が山側です。
ついでに言えば奥から分岐する、将来対応の伊豆急下田駅への進入方向にも矛盾が無くなりました。
元々あった橋梁は撤去、渓谷も紙粘土(100円ショップの軽量のもの)とコルクマットで埋めました。軽いNゲージの車両ならこれで問題ないかと思います。
新しく架けた橋梁です。元々の位置なら死角だったステップの脚をカット下部分が今度は目立ちますので、早々に上側を実物通り踏板で覆いたいところです。
ホームの階段も伊東方に向けて登ってきますので、向きを逆にしました。その為ホームに開けた穴が不要となりました。これは後々パテで埋めて表面を塗装しようと思っています。
特にこの写真だと当初の配置の方が、海岸線までの高低差こそ無いものの「遠景に海」という感じで伊豆熱川駅の雰囲気を醸し出しています。
こういう雰囲気的な所でずっとOKと思っていましたが、実際に列車を走らせてみるともっと海側、山側という概念を深く考えなければならなかったと反省している次第です。
アロハ電車は海側が赤、山側が青、伊豆急下田方が赤、伊東方が青です。
これから伊豆急行のレイアウトを目指す方が失敗しない様に「海側、山側ということをしっかり考えてプランニングした方が良い」と反省記事を書いてみました。