模型撮影に便利なOM-SYSTEMの深度合成機能

模型撮影で一番ネックになるのが「被写界深度」、つまりピントの合う範囲です。実車の撮影と異なり模型の撮影では著しくピントの合う範囲が狭いので、写真の様にいかにも「模型を撮影しました」という写真になってしまいます。
絞りを絞れば、センサーサイズの小さなカメラを使えば・・・多少は改善されますが、それを超える効果を発揮するのが、今回ご紹介する「深度合成」というデジタル画像処理技術です。

「OM-D E-M1 MarkII」の深度合成機能を使用して勝手にカメラが吐き出してくれた画像がこちらです。深度合成はソフトウェアで対応することも可能ですが、OM-SYSTEM(旧OLYMPUS)のカメラですと勝手に連写して画像合成までカメラがやってくれるのが凄いところです。
OM-SYSTEMの現行モデルですと、下のカメラが深度合成に対応したカメラです。レンズキットを選択しましたが、どちらのPROレンズも深度合成に対応しています。
![]() OM-1 Mark II 12-40mm F2.8 PRO IIレンズキット |
![]() OM-5 Mark II 12-45mm F4.0 PRO レンズキット ブラック |
私は「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」を使用しましたが、カメラが対応しているか否かだけでなくレンズも対応しているか否かをこちらのページで確認してください。

レイアウト上の車輛をカメラが勝手にピントの位置を変えて8枚撮影して・・・

それらを合成してこんな写真に仕上げてくれます。デフォルトでは8枚を合成ですが、設定次第では枚数などを変更出来るようです(ここで満足して、その先を調べていません)。
またjpgでの出力となりRAWの出力は無い様です。
他社のカメラにもこんな機能が付いている機種もある様ですが、私的にはマイクロフォーサーズのセンサーサイズの小ささが被写界深度を稼ぐのに有利であり、深度合成が使えない動画でも重宝するので、OM-SYSTEM推しです。

上の画像のコントラストや明るさ、カラーバランスを調整、適度にトリミングしてあげると1/150のNゲージでもこれ位の画像をほぼカメラ任せで作ることが出来ます。
模型撮り鉄を目指すなら是非「深度合成機能」を調べてみてください。
![]() OM-1 Mark II 12-40mm F2.8 PRO IIレンズキット |
![]() OM-5 Mark II 12-45mm F4.0 PRO レンズキット ブラック |













