日本国有鉄道としては最後の機関車の形式はＥＤ７９、実際営業運転に入ったのは青函トンネル開通の昭和６３年３月だが、昭和６１年に製造されている。もっとも製造と言っても財政事情から新規は見送られＥＤ７５－７００からの改造で青函トンネルを走る為に生まれた機関車。
　客貨両用だが、貨物は重連で走行することもある。そこで１００番台という車種を制作した。この１００番台は重連運用時函館側に連結する事を考え青森側の運転台は使用することを想定していないので改造は無。またＡＴＣの主要機器も０番台から使用するなどやはり当時の財政事情から徹底的に無駄を省いている。０番台２両制作するより０番台、１００番台を計画的に制作することによりコストを下げるという考え。
　ＴＯＭＩＸのセールスレポートでＪ－鉄道部さんが１００番台だけ買わない様に呼びかけているけど１００番台だけでは本線は走行できないのだ。

　もう一つ昭和６１年１１月のダイ改での北海道の話題はキハ１８３系－５００の登場。国鉄カラーから脱却した５００番台は既に製品化されているJR後に増備された５５０番台とあわせて北海道の気動車特急に新しい風をもたらした。J鉄道部さんも書いているけどこのカラーはその後暫く北海道の標準色になり０番台も同じ塗装に塗られたが、過渡期は国鉄色、新色の混結が見られた。青函連絡船の最期を追っかけて函館に渡っていた人たちはこの混結は馴染みの編成かもしれない。

【キハ１８３ラインナップ】

・92345 キハ183系0番台 4両基本セット
（キハ183-0－キハ182(M)－キロ182－キハ183-0）
・92346 キハ183系100番台 4両基本セット
（キハ183-100－キハ182(M)－キロ182－キハ183-0）
・92347 キハ183系0番台3両増結セット
（キハ182(T)　キハ182(T)　キハ184）
・92309 JR北海道 キハ183系550番台特急形気動車 4両基本セット

単品
・2407 キハ182(T)
・2420 キハ182(M)

　この全国的なダイヤ改正の半年後、日本国有鉄道の歴史に幕がおり、新生ＪＲグループの誕生となる。更に北海道は昭和６３年に青函連絡船の終航、青函トンネルの開通と新しい時代を迎える。青函トンネルを通り過ぎる北斗星は連日指定券が取れない人気列車になり、青函地区の足は快速「海峡」になった。快速「海峡」は青函連絡船のイメージを残し函館出発時にベルの代わりに銅鑼が鳴っていた時もあった。青函地区がもっとも注目された時代。

　そして青函連絡船からバトンを受けた快速「海峡」は既に姿を消し海峡線仕様の５０系もその役割を終えた。そして２０年前に人気列車たっだ北斗星もつい先日のダイ改で１往復にまで減じられた。

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