スムーズな走行を可能にする「集電向上剤 LOCO」

 鉄道模型をよりリアルに走行させるとなると「いかに超低速域をスムーズに走らせるか」という問題にぶつかるかと思います。パルス制御のパワーパックを導入したり、レールクリーニングも重要になってきます。しかしレールクリーニングだけでは改善できないギクシャク走行を改善できるのが、今回ご紹介する「集電向上剤 LOCO」になります。

 まずこの製品の注意点は多くの方も述べられているところですが、瓶を倒さない事!これに尽きます。多くの人がこの倒れやすい瓶を倒し涙目になっています(私もその一人)。1本3000円弱として1/3こぼせば1000円をドブに捨てることになりますし、半分こぼせば1500円です。写真の様に単三電池より一回り太い程度ですから、とにかく倒さないように注意してください。

 しかし1回の使用量が数滴ですから倒さなければ何年も持ちます。瓶のラベルが古びていますが、もう数年使っています。

 ところで模型のぎくしゃくとした動きは集電不良が原因の事が多いですが、この集電不良の原因の一つにレールや車輪へのカーボンの付着があります。

 高速で走る列車のパンタグラフから激しいスパークを発しているのを見たことがあるかと思いますが、模型のレールと車両の間でもスケールは小さいですがスパークが発生して、燃えカスのカーボンが発生しています。イメージ的にはススみたいなものと考えて頂ければよいかと思います。

 このカーボンが模型を走らせれば走らすほど線路や車輪に付着し堆積しますので少しずつ集電不良になっていくのです。今回の「集電向上剤 LOCO」はこれらのカーボンを浮かせて集電性能を改善する効果があります。

 取扱説明書では車輪に滴下とありますが、油の入った瓶を触った直後に模型のボディを触るのは個人的に嫌なので、私はレール側に爪楊枝で垂らしています。「集電向上剤 LOCO」を塗ったレールを踏ませれば車輪側にも付着しますので結局は同じことです。

 エンドレスレイアウトなら数週走らせれば効果が出てきて、超スローでもギクシャクして止まったりはしません。特にフライホイール付きの車両でしたら効果を体感しやすく「こんなに超低速でもスムーズに走るんだ!」と軽い感動を覚えると思います。

 それでは車輪やレールについていたカーボンは魔法のように消えてしまったのでしょうか?コットンで拭いてみます。

 勿論当たり前ですが、魔法のように消えるということはありません。しかし汚れが浮いた状態になっていますので、この様にごっそり取れます。やはりレールのクリーニングは必要ですが、レールクリーニングだけでは解消できないギクシャク走行を改善、超低速走行を可能にする魔法の一滴でありますので、一度使うと手放せなくなります。


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他の取扱店:楽天市場など

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