クローズアップ キハ81

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 キハ81は初の特急型気動車として1960年に登場しました。後に登場するキハ82はこのキハ81の改良型という位置付けで、中間車のキハ80、キロ80は細かい差異はあれど共通で、食堂車のキサシ80は出力不足の関係で動力付きのキシ80となりました。

 前面のデザインは特急「こだま」のデザインが踏襲されたボンネット型となっていますが、中に発電エンジンが搭載されている関係で独特のスタイルとなり「ブルドッグ」の愛称で親しまれました。

 運転台も「こだま」型同様の高運転台を採用していますが、「こだま」型の様に屋根の上にある形ではなく、少し低い位置に付いてます。これはタブレットの授受を考慮した高さで、扉横のタブレットキャッチャーと併せてこの時代の閉塞方式を物語っています。

 「はつかり」として登場した頃はまだ行程の常磐線、東北本線には単線区間や通票閉塞区間がありました。昭和43年8月に東北本船全線複線化が完了しますので、この頃にタブレットキャッチャーは撤去されたのではないかと思います。

 トイレは車端ではなく、この位置に配置されています。機器室の騒音が客室に漏れない様にする為だった様です。そのトイレは写真の通り直管、垂れ流しでした。

 キハ81の活躍の場は昭和53年10月までの紀勢本線「くろしお」が最後となりましたが、末期の写真を見てもタンク式には改造されていません。キハ81は垂れ流しのまま生涯を終えたことになります。


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