日本一長い運行時間の列車、根室本線2429D(1)

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 かつて根室本線には滝川から釧路までを走り通す普通列車が存在しました。2011年に「日本一長い運行時間の列車」という言葉に惹かれ乗車しましたが、そのうちもう一度と思っているうちに災害で鉄道が寸断してしまいました。

 そして2024年3月31日に根室本線の富良野-新得間が廃線となり、再び乗ることは叶わなくなってしまいました。今回は2011年に乗車した時の写真を何度かに分けて順次ご紹介していきたいと思います。

 日本一運行時間の長い普通列車の列車番号は「2429D」です。滝川駅の出発は9:37で、終点の釧路には17:39に到着します。当時は本州から「はまなす」で渡道、函館本線を札幌から北上して滝川駅という行程でした。

 駅にはその列車自体をウリにするPOPも用意されていました。当たり前ですが、1月に滝川を訪れた時はこのPOPもありませんでした。

 滝川を出発する時、2429Dはキハ40の単行列車でした。

 後方の写真も。この頃は18-200mmの高倍率ズームを付けて動くことが億劫になっていた一番カメラマンとしていけない状態でしたので、広角で撮影した車体が歪んだ写真になってしまいました。

 年季の入ったサボにも「日本一長い」の文字と列車番号「2429D」が刻まれています。

 そして車内のポスターにも「日本一長い」の文字が。この時この列車の存在を何で知ったのかは覚えていないのですが、根室本線が一部廃線となった今、この日この列車に乗れた幸運を噛みしめているところです。

 最初の東滝川で早速列車交換、この辺の雰囲気はいかにも幹線という雰囲気です。

 そして赤平駅です。平成6年に住友石炭が閉山してここ10年は変わっていないだろうと思いましたが、この時、2011年の写真を見ると3番線奥の貨物側線のレールが見えます。現在は3番線自体が草に覆われていますので、やはり10年以上経ったのだなと改めて感じます。現在の姿は下の記事でご紹介しています。

 かつては特急、急行などの優等列車から夜行列車、貨物列車まで数多くの列車が走り抜けた道東への大動脈も今はローカル線と言った雰囲気です。

 赤平と同じく炭鉱で賑わった芦別駅。簡易委託駅でしょうか、女性の駅員さんが2429Dの発車を見送っていました。

 次回は富良野駅到着からお届けしたいと思います。

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