船の科学館 元青函連絡船「羊蹄丸」(青函ワールド編)

 前回に続き車両甲板に設けられた「青函ワールド」の様子をお届けしていきたいと思います。広い車両甲板をふんだんに使った大規模で細部まで作り込まれたジオラマは見応えがあり、船の解体と共に解体されてしまったのは惜しまれますが、展示物の一部は八甲田丸が引き継ぎ展示してくれているのが救いです。

 駅入口全体の雰囲気です。青森駅、青森桟橋の雰囲気だと思います。

 こちらのジオラマは金線二本の制服なので駅というよりは連絡船関連でしょう。桟橋関連には詳しくありませんが、補助汽船の船長は金線二本でしたから、桟橋長位の立場の方でしょうか。

 青函連絡船に接続する本州の急行をイメージした展示です。「上野行」のサインボードが青函接続急行というイメージです。なお手前の赤いシートは自由グリーン船室の椅子席ではないかと思います。

 しかし先ほどの写真で鋭い方は「何故本州の客車が二重窓?」と思ったかもしれません。展示されている車両はスハフ44で本州のスハフ42の北海道版です。サボには「急行津軽」のサボが掛かっていますが、スハフ44は北海道専用車両なので、厳密に言うと史実とは異なります。しかしまあ、当時の雰囲気ということで見ていきましょう。

 車内を見ても二重窓が見ることが出来ます。もっとも車内で言えばそれ以外は本州用のスハフ42と変わりませんのでそれでよしとしましょう。

 またDE10の初期型である30号機も展示されていました。羊蹄丸は車両甲板の大半をジオラマの為に改装していますので車両は殆ど展示されていません。

 そしてここからは鉄道連絡船にはあまり関係ありませんが、青函連絡船と言えば青森、青森といえばりんごということで青森市場やりんご市場の様子のジオラマになります。

 まるで市場の一角をそのまま持ってきたような大規模なジオラマでした。

 この花岡商店の様子は写真として残され八甲田丸の入口の所に飾られています。またこの看板そのものもその前に展示されていました。

 りんごだけでなく水産物の市場もありました。

 前回に続いて車両甲板を改装して造られた「青函ワールド」を紹介してきましたが、津軽丸型が就航する少し前の青森駅や市場の様子が良く表現されているジオラマでした。次回は航海甲板へ上がり船橋の様子をお届けしたいと思います。

あわせて読みたい